能登の地震に思う。

ご存知の通り3月25日北陸の輪島市を中心に
地震が発生しました。
最大震度6強の揺れで死者が1人。
重傷者25人。軽傷者254人。
全壊した家屋302戸。
半壊など壊れた家屋は2000戸を超える被害です。
( 3月31日現在 )
仕事がらテレビや新聞の写真報道を注意深く
みています。
阪神大震災では現地へも行きました。
阪神大震災でも中越地方の地震でも倒壊した
木造の家屋には共通した構造があるようです。
南側が大きく開口しています。

吉田兼好の徒然草に 『住まいは夏を旨とすべし』 
と書いてあるそうですが
日本古来の間取りは深いヒサシで夏場の
直射日光をさえぎり、大きな窓で
風を取り込みます。
冬季は縁側でポカポカと日光浴です。
だから南側を大きく開口して縁側を造っています。

住宅を四角い箱で考えると良くわかりますが
四方のうち一方に壁が全く無い箱は
四方とも壁がある箱よりも壊れやすく
なります。
震災で倒壊した家屋を注意深くみると
東側か西側に倒れている例が多いです。
これは南側に壁(耐力壁)が極端に少ないからです。

昔の家は太い柱を使用しているのが自慢でした。
大黒は柱が6寸だとか8寸だとかで住宅の価値を
賞賛する傾向がありました。
梁も8寸や末口1尺の丸太梁を使うのが良い家と
されていました。

そして屋根には土を下地に重い地瓦です。
基礎が地面と強固につがっていない時代では、
上からの重しで台風などの強風に
対応していたからです。
台風天国の沖縄などでは瓦を一枚一枚、
漆喰で固めています。
しかし建築屋としては頭が重い構造は
地震対策としてはすすめられません。

開口部が大きいのは商店もそうです。
通りに面したウインドウや入り口側は
壁でふさぐ訳にはいきません。
この場合は鉄骨造などで耐力壁が無くても
良い建築にするのがベターです。
現在が木造の商店の場合は鉄骨の
枠などで補強するのが良いと思われます。

 
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阪神大震災とAnd−Z工法については こちらをごらん下さい。

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