セルロースファイバーを壁の中に吹き込むメリットは
たくさんあります。
この吹き込む工法に二通りあります。
日本で主力になっているのは専用シートを張って
吹き込む工法です。
もう一つは壁に吹き付ける工法です。
この工法ですと専用シートを張らなくて済みます。
セルロースファイバーの欠点の一つに価格が
高い問題があります。
高い価格を帳消しにするだけのメリットがあるのですが
同じ効果なら安いに越したことはありません。
実は私たち職人の作業の60%は専用シートを
張る仕事です。
専用シートを張らなくて済むならコストダウンできます。
メリットの多いセルロースファイバーが一軒でも多く
普及すれば地球環境にも貢献できます。
専用シートを張らなくて済む吹き付け工法の
現場見学に行ってきました。
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セルロースファイバーの吹き付け工事現場で驚いた
のは吹き込みと異なりセルロースファイバーの粉体が
空中に舞っていないことでした。
私たちの吹き込み工法では粉体が塵埃のようでマスクと
ゴーグルが必需品です。
吹き付け工事現場でもマスクは着用していましたが
空中に浮遊するほどではありません。
この工法ではセルロースファイバーを壁に付着させる
接着剤としてデンプンを使用しています。
そのデンプン入りのセルロースファイバーに少量の
水を混入して吹き付けます。
だからセルロースファイバーが湿気を帯びた状態で
壁に吹き付けられます。
水の量が私の予想より少なかったので床や柱が
水びたし状態ではありませんでした。
確かに、この吹き付け工法は専用シートを張らずに
済むので私たちの手間は省けます。
しかし、他の問題がありました。
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セルロースファイバーの吹き付け工法で
問題になると思ったのは乾燥期間です。
吹き付け完了後、湿気ているセルロース
ファイバーを乾燥させるために夏場でも
2週間程度の乾燥期間が必要です。
冬場なら3週間程度必要らしい。
その間、全工事はストップ。
ひたすら壁体内のセルロースファイバーが
乾燥するのを待たなければなりません。
まるで一昔まえの土壁の施工に似て
います。
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吹き付け工法のセルロースファイバーには
デンプンが混入してあります。
(大手の米国メーカーの場合)
デンプンはセルロースファイバーを固化する
接着剤の役割です。
自然素材で安心できると思われます。
しかし、このデンプンは乾燥しないとカビが
発生します。
そのため乾燥期間として、吹き付け施工後
2〜3週間が必要なのです。
また完全乾燥しないうちに外壁など他の
工事をしていると振動で吹き付けた材料
セルロースファイバーが脱落するようです。
そのために2〜3週間は全工事がストップ。
そのぶん工期は長くなります。
工期が長いと経費がかかるのでコストアップ
につながります。
コストダウンの可能性を楽しみに現場見学
したセルロースファイバーの吹き付け工法
ですが他の要因でコストダウンは難しい
ようです。
ところが、もっと根本的な問題もあるようです。
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セルロースファイバーの吹き付け工法で
米国産大手メーカーは固化するために
デンプンを混入しています。
そのデンプンは未乾燥状態ではカビを
発生します。
だから吹きつけ後、十分な乾燥期間が
必要です。
しかしセルロースファイバーは断熱性能
だけでなく吸音効果と並んで吸放湿する
効果もあります。
湿度が高いときは湿気を吸い、乾燥時は
湿気を吐き出す。
この性能こそ他の断熱材にないセルロー
スファイバー最大の魅力だと私は思って
います。
30坪程度の住宅で保湿する量は浴槽
1杯分(300g)もあるそうです。
湿度が高くなってセルロースファイバーが
吸湿したときデンプンにカビは発生しない
のでしょうか?
湿度をコントロールしてカビを発生させない
ために採用するセルロースファイバーです。
これでは本末転倒と思われます。
9月8日このメーカーの日本での代理店の
社長がわが社へ来られます。
お話が楽しみです。
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昨日(2008/9/8)日本最大のセルロースファイバー
吹き付け工法であるアップルゲートの社長が来社
されました。
早速、懸念しているデンプンにカビが発生しないか
質問しました。
1週間程度の乾燥期間が必要だけれどデンプンの
防カビが目的ではなく、施工後の脱落防止のため
と説明されました。
セルロースファイバーが吸湿しても混在している
デンプンにカビは発生したことが無いと断言です。
しかし、その論理的な根拠は示されないままでした。
もし1週間程度の乾燥期間だけで解決するなら
シートを貼る必要がないのでコストダウンは確実
です。
もう少し研究してみようと思った一日でした。
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