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Air断の家とは

皆さんは、”エア断”住宅という断熱工法をご存知でしょうか?
エア断の家は、断熱材を使用しないのに、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を実現させる施工方法です。
しかも、低コストでリフォームでも導入可能です。

エア断は、空気の流れを上手に利用する仕組みです。
暑い夏、エアコンで部屋を冷房しますよね?
寒い冬は、ストーブやエアコンで暖房します。

でも、片方で24時間換気しなければなりません。

これは、建築基準法という法律で決まっています。
この24時間換気というのは、「部屋の空気をいつも新鮮な空気にしましょう。」という制度です。
部屋の空気を2時間に一回の割合で入れ替えてしまう。
そうすることで、部屋の中で発生した有害物質を外へ出してしまいます。
部屋の中で発生する有害物質なんてないと思われるかもしれませんが、家具や建築材料からも揮発する場合があります。
人間の呼吸からも二酸化炭素が出ていますので、外の新鮮な空気を室内に入れかえましょうという制度です。

しかし、せっかく温めた空気や冷やした空気を外へ捨てるのはもったいないですよね。
エア断の仕組みは、この冷暖房した部屋の空気を空中に捨てるのではなく、通気層に排出します。
そうすることで、通気層がエアカーテンとして強力な断熱性能を発揮します。
これがエア断の最大の特徴なのです。

そのために、各部屋や脱衣場、クローゼットなどに換気扇を取り付けます。
1軒の家で平均20台もの換気扇がマイコン制御で作動します。
法律で定められている換気量の20倍にもなりますこれら換気扇から排出される部屋の空気が強力な断熱材の役目をしてくれるなんて驚きですよね!

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しかし、ここで疑問が生じます。

入れ替わる空気の入り口はどこか?

実は、エア断の空気は床下から採り入れているのです。
そして、床下からの地熱を利用しています。
この地熱利用もエア断の特徴の一つです。

そのために吸入する場所は、なるべく建物の中央付近に設けます。
「床下の空気って汚いんじゃない?虫も入ってきそう。」と思われるかもしれません。 私たちは、床下からの空気の取り入れ口に空気清浄機を付けるようにしています。

トルネックスという空気清浄機は、電子の力でミクロの細菌まで吸着除去してくれます。
電極板での吸着ですから、フィルターを必要としません。
電極フィルターを1・2カ月に一回、家庭用洗剤に浸すだけです。
メンテナンスも楽ですね。

さて、床下からの空気は壁の中を通して天井裏へ流れます。
この空気の流れは、各部屋での換気扇が動作することで、自然に発生しています。
  ですから、吸い込む経路にはファンが不要です。
先ほど説明した空気清浄器トルネックスもファンは付いていません
まるで壁の中がストローのようになり、吸われる空気は壁の中や天井裏で熱交換が生じています。

これが地熱利用に続く2回目の熱利用です。
そして、熱交換された空気は天井からエアコンの上部へ続きます。
エアコンはエアコン本体の頭の上から吸い込んだ空気を夏は冷やし冬は暖房します。
いきなり外部の空気を直接冷暖房をするのではありません。
2回の熱交換を経てから冷暖房をするので、エコな電力利用になっています。
そして、エアコンなどで冷暖房した空気が通気層に流れてエアカーテンを形成します。
このエアカーテンが強力な断熱材の役目を果たして、冷暖房費の節約に繋がっているわけです。

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天然の無垢材は伐採してからも生きていると言われます。
山で100年生きていた樹木は伐採してからも100年生きているそうです。
だから山で植わっていた時の習性で南の方に動こうとします。
そんな樹木の働きを考えながら適材適所に使用して家を建ててきたのが、本当の大工さんです。

大量生産を目指すビルダーさんが、最も恐れるのがクレームです。
うっかり自然素材を未熟な職人さんが使うと柱は曲がり床には隙間が空くので、
使用したくないのが本音だと思います。

私たちが自然素材の無垢材にこだわるのには理由があります。
一つには、その材料の持つ自然のチカラを十分に発揮させてやりたいからです。
可哀そうに、石油からできた接着剤に囲まれた材料は呼吸困難になっていると思いませんか?
(ビニール・クロスの家も感心しません)

無垢の木の柱は1本でビール瓶6本分の吸湿量があるそうです。
やっぱり呼吸しているのですね。
ベニヤに木目プリントしたフローリング材や申し訳程度に無垢材を薄く貼った
なんちゃって自然素材』の床材では自然呼吸(吸放湿)しない家になってしまいます。

柱材も無垢の自然素材にこだわるのは、同じ理由からです。