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私たちが考える自然素材とは「素材を自然のまま使うことだ」と思っています。 山に生えている樹木は当然、自然のままですよね。 その樹木を伐採して集荷場から木材加工場へ搬入します。 丸い樹木の皮を剥ぎ乾燥して、製材機で四角い柱状に加工します。 この時点でも私たちは無垢の自然素材だと思っています。
例えば海に泳いでいる魚は天然ですよね(養殖場も) 釣って来た魚をさばいて、刺身にしても、やっぱり自然素材。 では、煮たり焼いたり佃煮にした場合はどうでしょうか?
私たちが考える自然素材とは元の自然な状態の素材が生かされていることを要件と考えています。 丸い樹木が板状に形を変えても、元の生きていた樹木の素材が活かされているなら、 自然素材と考えています。
ベニヤ板は皮を剥くように樹木を薄く剥いで接着剤で張り合わせた材料です。 木目を交互に貼り合わせることで反りに強い材料になります。
そのベニヤ板に写真の木状を印刷(プリント)したフローリングという材料があります。 分譲住宅や大手ハウスメーカーの材料は100%と言っていいくらい、床にこの材料を使います。
見た目は木目調が多いので本物の木が貼ってあると勘違いします。 特に写真では見分けるのが難しいくらいです。 木造住宅の主要な構造を担う柱についても、厚さが少ない板を接着剤で張り合わせた 集成柱が多用されています。
柱材での集成材は反りや狂いが少なく重さに耐える力や、 横からの圧力(引っ張り)にも計算しやすい特徴があります。 やはり大手のビルダーさんは、この集成柱(集積材ともいいます)が、ほとんどです。 理由は無垢の自然素材は樹木に対する目利きが必要で、 そんな手間をかけていたら原価が高くなるからです。
天然の無垢材は伐採してからも生きていると言われます。 山で100年生きていた樹木は伐採してからも100年生きているそうです。 だから山で植わっていた時の習性で南の方に動こうとします。 そんな樹木の働きを考えながら適材適所に使用して家を建ててきたのが、本当の大工さんです。
大量生産を目指すビルダーさんが、最も恐れるのがクレームです。 うっかり自然素材を未熟な職人さんが使うと柱は曲がり床には隙間が空くので、 使用したくないのが本音だと思います。
私たちが自然素材の無垢材にこだわるのには理由があります。 一つには、その材料の持つ自然のチカラを十分に発揮させてやりたいからです。 可哀そうに、石油からできた接着剤に囲まれた材料は呼吸困難になっていると思いませんか? (ビニール・クロスの家も感心しません)
無垢の木の柱は1本でビール瓶6本分の吸湿量があるそうです。 やっぱり呼吸しているのですね。 ベニヤに木目プリントしたフローリング材や申し訳程度に無垢材を薄く貼った 『なんちゃって自然素材』の床材では自然呼吸(吸放湿)しない家になってしまいます。
柱材も無垢の自然素材にこだわるのは、同じ理由からです。