
珪藻土は危険?
『珪藻土は肺がんになる恐れがある!』
数年前、ネット上で話題になりました。
『アスベストも国が安全だと認めておきながら、結局肺がんが発生したではないか』
『珪藻土も尖った細かい粒子(シリカ)を含んでいて呼吸すると肺の肉に刺さり肺がんになる・・・・』
『ドイツでは使用禁止になっている』
『アメリカでも州によっては発売禁止らしい』
そんな説がwebネットに飛び交っていました。
事実、珪藻土を1000℃以上の高温で処理するとシリカ状になりやすいです。
珪藻土を高温焼成するのは元来の珪藻土が少し黄土色なので純白する場合は焼成します。
純白の珪藻土が必要なのは様々な色に着色しやすいからです。
多色な珪藻土を用意するのは売りやすくするメーカー側の思惑なのでしょう。
【ナテユール】は一切温度処理を行わず採掘された淡い土色のままです。
着色材は用意していますが奇抜な色はありません。
ここで、誤解を解く必要がありますがシリカは一般の土や砂にも含まれています。
でも、砂場で遊んでも肺がんの心配があると言う人はいません。
含んでいるシリカの形状や含有率がアスベストとは比較にならないからでしょう。
今では『珪藻土は肺がんを誘発する恐れがある』と言うことはデマの類とされています。
ただ、こんな新聞記事もありました。
火山灰で洗顔料を造った例です。どのような加工が施されているのかわかりませんが
火山灰で塗壁材を造っておられるメーカーさんもあります。
大手のメーカーさんですから記事のような心配はないと思いますが・・・
火山灰での塗壁材には調湿能力は低かったです(滋賀県立工業試験場)
しかい、火山灰(シラス)には消臭能力が高く悪臭で悩む場合は原料をそのまま使用する
ケースもあります。