
キッチンのヒント集(食洗器)
最近のキッチンには食洗器がほぼ定番になってきました。
タイプも引き出し式と上蓋を開けるタイプの二種類があります。
引き出しタイプが日本では主流のようですね。
このタイプは場所をとらないのが特長です。
一方、天板の一部を開けて使用する上蓋タイプは、その分
天板の使用できる面積が減ってしまいます。
でも食器類の出し入れには便利です。
しゃがまなくても良いので腰への負担もありません。
いづれにしても、食洗器は使用した人は全員といっていいほど
満足度の高いものです。
人の手で洗うのと比べると、驚くほど洗浄力が高いです。
特にガラス製の食器類は新品のようにピカピカです。
食後の使用済み食器は、そのまま食洗器へ。
そして使用するときに取り出します。
食洗器は食器棚代わりにもなっています。
手で洗うよりも食洗器で洗う方が水の使用量が少なくてすむ!
ドイツのボン大学が行ったイギリス消費者の研究(2009年)によると、平均的に、手洗いの場合は約49リットル、食洗機は約13リットルを使用することがわかりました。
2011年、アメリカの自然資源防衛協議会(NRDC)の発表でも、これに近い数字が出ています。エネルギースター認証された新しいタイプの食洗機の場合、平均して14~23リットルの水を使用すると示されました。これに比べ、NRDCの定める効率的な手洗いでは、最大36リットルほどの水を使用することになります。
(以上いずれもHouzz記事から)
使用後の食器を清潔に洗うことが出来るだけでなく、多くの人が
時間の短縮をメリットに挙げています。
手洗いにかかる時間は通常60分程度が多いですが食洗器なら
平均9分で済むというデータも出ています。生まれた50分を子供たちとの有意義な団欒にできるのも
うれしいですね。
でも手洗いの隠れたメリットもあるのですよ。
それは食器を手洗いすることで喘息やアトピーなど子どものアレルギー発症率が低下する可能性がある
ということです。
また、学会誌『マインドフルネス』の2015年10月号に掲載されたフロリダ州立大学の研究では、食器洗いをするときに、洗剤の匂いやお湯の温度、お皿の形や感触などに意識を集中して取り組むと、食器洗いをしなかった対照グループに比べて、脳の働きが活性化され緊張が和らいだと示されました。
食洗器で気を付けたいことがあります。
それは食洗器の中に包丁やナイフ、フォークなどを入れる時に
鋭い方を下に向ける、手元側を上に向けることです。
こんな記事を目にしました。イギリスの新聞ガーディアン紙によれば、2003年には31歳の女性がキッチンで滑り、刃を上向きに置いていた食洗機の包丁の上に転倒して死亡。その6年前には、12歳の男の子が同様の事故で亡くなっています。(Houzz記事から)
食洗器が苦手な食器があります。
形状が複雑な食器や什器類。
それに漆器など高級品は敬遠したほうがよさそうです。